ファイアーエムブレム 万紫千紅アンナの手帖
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107時間クリアレビュー:終盤の大規模戦闘で評価が変わった理由重大なネタバレ

第一部は準備に長い時間がかかり、第二部から継続的な部隊運用の緊張感が生まれます。第三部では育てた仲間で分隊と防衛に挑みます。

初稿 · 更新日 2026-10-17

元動画:107時間クリアレビュー:終盤から大きく変化|日本語ゲームチャンネル KENT for 任天堂ゲームレビュー

107時間の中で変わった手応え

ノーマル・カジュアルで107時間遊び、4人全員の第一部、1人分の第二部、その後の第三部をクリアしました。最初の十数時間は「これは何を遊んでいるのだろう」と感じることもありました。戦闘が少なく、迷宮のクイックバトルは簡単な一方、勧誘・探索・訓練・収集が次々に続くためです。評価が変わったのは第一部の後半、特に第二部以降でした。

各主人公の第一部は、それぞれ独立したまとまりのある体験で、1ルートだけでも20~30時間遊べます。ただし、大ボリュームが常に長所になるわけではありません。シミュレーションの戦闘を求める人は、一番楽しみな部分まで長く待つことになります。

第一部の準備の重さ

私がファイアーエムブレムを好きな理由は、頭を使って部隊を動かすことと、共に戦う仲間に愛着が湧くことです。しかし序盤は移動・素材集め・迷宮・訓練・勧誘・依頼で、戦闘と戦闘の間が長くなります。迷宮はRPGの冒険のように見えても、実際は宝箱や素材を集め、簡略化された戦闘をこなすのが中心で、続くと作業に感じやすくなります。

戦闘そのものも穏やかで、出撃人数も敵も少なく、10ターン以内、15分ほどで終わることがよくあります。カイのブレイズアーツも強く、HPを支払えば遠距離の範囲攻撃ができ、多くの局面を解決できます。長い育成時間が、まだ同じだけ緊張感のある戦闘の判断につながっていませんでした。

ノーマル/ハードとカジュアル/クラシックの選択肢です。
ノーマル/ハードとカジュアル/クラシックの選択肢です。

第二部の大規模な戦闘

第二部では敵のレベルが急に上がり、数・増援・大型ユニット・仕掛けも増えます。第一部では適当に攻撃を受けたり突撃したりできましたが、ここでは打たれ弱い仲間を守り、強い仲間を前に出して、倒す順番を考える必要があります。出撃人数も増え、1マップに20ターン以上かかることも普通で、自動戦闘に任せて勝つのは難しくなります。

さらに良くなったのはテンポです。ワールドマップの探索が一時的になくなり、イベントを見たら次の戦闘へ進みます。大規模な戦闘は1~2時間かかり、準備と実戦の比重がようやく逆転しました。物語も勢力同士の戦争へ変わり、ここで待ち望んでいたファイアーエムブレムらしさが戻ってきました。

第二部の戦場のミニマップ。各地に赤い敵が広がり、青い自軍は南側の2か所に分かれています。
第二部の戦場のミニマップ。各地に赤い敵が広がり、青い自軍は南側の2か所に分かれています。

第三部の拠点攻防

私は2人分をクリアした時点で第三部へ挑みましたが、まだ苦戦しました。戦力が足りないうえ、複数拠点の制圧と各地の防衛を並行する必要があります。後で戻って4人全員の第一部を終え、仲間を増やして外伝も進めてから挑むと、かなり楽になりました。初心者は部隊を十分に整えてから進むと安定します。挑戦を楽しむなら、少人数で必死にやりくりすることもできます。

第三部は、第一部の1ルートほどの長さがさらにあります。各段階で複数マップを続けて攻略し、敵もHPゲージも多く、味方の出撃人数も増えるため、本当に大規模な戦争をしている感覚です。ワールドマップ・村の復興・素材集めが戻り、第二部よりテンポは落ちますが、戦闘にはとても満足しました。

悲劇の始まりと複数ルートの群像

序章で4人の主人公の悲劇的な結末が示されるため、過去へ戻ると、その過程を知りたくなります。仲間に見えた人物が別ルートでは敵になり、善人に見えた人物も別の視点では不快に感じるなど、複数視点の群像劇が形作られます。

目的も明確です。カイは父を救い、ディートリヒは強者との戦いを求め、セオドラは故国の願いを背負い、レダは父の仇を討ちます。しかし大会で願いをかなえられるのは1人だけです。彼らを理解するほど、ほかの人物の敗北に複雑な気持ちになります。先にカイ編をクリアしてから、別ルートで彼の願いがかなわない姿を見るのはつらかったです。

ディートリヒ・エスメラルダ・ファビオのやり取りは特に面白いです。冷静そうな人物が戦いを愛し、話好きな人物がその後を追い、理性的な外見の下には激しい思いも隠れています。3人の会話に、続きを見たくなりました。

立ち上がりの遅さとセーブの制限

自由行動では探索・レベル上げ・素材集め・依頼をこなします。任命で素早く時間を進められますが、準備を飛ばし続けると名声や支援が足りず、目当ての人物を勧誘できないため、後で苦戦します。戦力差も大きく、中盤以降は自然と一部の強い仲間へ集中します。支援会話の量も均等ではなく、全員が同じ深さで描かれるわけではありません。

勧誘には名声の条件もあります。大きく上がるのはメインストーリーなので、細かな寄り道ですぐ全員を集めようとしても簡単ではありません。食事を繰り返して支援を上げるのも時間がかかり、次々出てくる料理に、こちらまでお腹がすいてきました。

外伝の期限と章の最初からのやり直し

セーブが1つなので、外伝の期限を逃したときは特に戻りたくなりました。章の最初からやり直すことはできますが、1章に2時間かかる場合もあり、直前の少し前だけに戻れないのは不便です。複数主人公の進行状況を同時に記録する必要は理解できますが、自分で保存場所を決められる手動セーブがいくつか欲しいとも感じました。

じっくり探索・育成・物語を楽しむ人には、このボリュームが合います。最初から密度の高い戦闘を続けたい人や、多数の細かな活動が苦手な人には第一部が厳しいでしょう。それでも第二部以降には、一手ごとに考え、少しずつ状況をひっくり返す戦いが確かに待っています。

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